2018年9月14日金曜日

フリゲ紹介: 幽獄の14日間

幽獄の14日間は1~2時間くらいで遊べるリソース管理型脱出RPG。
14日間のうちに限られたリソースでキャラクターを強化し、 出口を塞ぐ「魔獣」を斃して「幽獄」から脱出することがゲームの目的になります。



閉鎖空間 (左) に閉じ込められた主人公を操作し、錬金や召喚、武器防具を生成しながら脱出を目指します。 主人公はあまり強くないので精霊を召喚し (右)、精霊の強力を得ながら攻略を目指す事になるでしょう。 FF5から名前を取ってきてカインと名付けていますが、名前は自由に選択できます。



召喚できる精霊は様々な属性の能力を持っていますが、すべて女の子。必ずハーレムパーティが作れます (左)。 先頭はシンプルなコマンド選択型ですが、仲間が少ないと結構ギリギリ感が味わえます。 ハーレムパーティが好きな人には特におすすめできそうですが、ハーレム要素がなくても十分楽しめると思いました。



私のプレイした難易度ノーマルは余裕を持ってハーレムを堪能し脱出できました。 ガチャ次第では序盤は結構難しかったりもしましたが、ゲームバランスはかなり良いのでなんとかなる。 ハードモードだとサバイバル感が楽しめそうです。

フリゲ紹介: 小町でアクション

小町でアクションは、東方projectの二次創作のアクションゲームです。



東方のキャラクターである小野塚小町を操作し、世界の異変を解決するのが目的となります (左下)。 ステージはあらかじめ決まっていて12ステージ+ボス5ステージ (右下)。 アクションが苦手な人でも楽しめる難易度の作品だと思います。



小町は鎌による直接攻撃とスペルカードによる攻撃の2種類を行う事ができます (左下)。 スペルカードは様々な種類がありますが、うまく使い分けないとボスを倒すのは苦労するかも (右下)。 逆にうまく使い分ければ結構あっさりクリアできるかも知れません。



EXステージ前のクリア自体は簡単めで、私はサクサクプレイできて気楽に楽しめました。 EXステージは結構難しく、がっつりプレイする感じ。

フリゲ紹介: ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~

ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~は、ブラウザ上でもプレイできる、登場するものすべてを"武器"にして戦うRPG。 既に大人気の作品ですが、看板に偽りなし。 ありとあらゆるものを武器にする事ができる、まさに新感覚RPGです。 どんなものが武器にできるのかは、ネタバレし過ぎるとつまらないので、是非プレイしてみましょう。



主人公である見習い武器商人のうぇ子がスライムに襲われる場面から物語は始まります (左)。 何も武器を持っていないうぇ子はとにかく武器を手にしなければならない…! そこでおもむろに道端に生えていた木を…武器にできてしまうんですねえ (右)。 さすがはすべてを武器にすると銘打つだけの事があります。 そこらへんに生えている木さえ武器にできてしまうという事は…?



拾った武器の性能は最初はわかりません (左)。 実際に敵に攻撃してみると性能がわかります。 こんなものが強いのか!?というアイテムも多いです。
スライムの群れから生還したうぇ子は真の武器商人になるために伝説の武器を探しにいく事になるのですが、 武器商人らしく拾ってきた武器を武器屋で販売してお金を稼ぐ事もできます。 妹のぽん美 (右) と力を合わせて100万円稼ぐ事も、もう一つの目標になっています。



「このアイテムは拾えるのか?」とか「このアイテムは強いのか?」というワクワク感が常にあるRPGで、プレイしていて常に新鮮さのある作品でした。

フリゲ紹介: すっぽんクエスト

第10回ウディコンランキングが出たので、去年同様、上位20位までプレイしてみました。 今年も大いに楽しませて頂いた作品ばかりです。 だいたいランキング順に面白かったですが、私が特に面白かったと感じたのは、すっぽんクエストじじまごRPGminiコトダマッスルの3作品でした。

特にすっぽんクエストは引き込まれる作品で、私のイチオシです。 ジャンルは終末SFADVとの事です。基本はADVですがちょっとした探索要素や戦闘要素などもある。



作者様曰く「150年の冷凍睡眠から目覚めた主人公が、現代とのギャップに悩みつつゲテモノ生物と格闘したり、昔のことを思い出しながらひたすら自堕落に過ごす4日間の混沌なる療養生活」というストーリーです。ストーリーも素晴らしいですが、ストーリーをより素晴らしいものにしているのは「表現力」だと思います。様々な視覚的効果やシーンの切り替わりを多用しているのですが、そのような表現力によってここまで見事に雰囲気を高められた作品は他にないと思います。ゲームでここまで表現できるんだ、と感動したくらいです。

すっぽんクエストというタイトルから最初はギャグ系ADVかと思ったのですが、 ギャグだけではなく、むしろタイトルからは想像できない真面目な作品でした。 ADVの紹介って語り過ぎるとネタバレになってしまうのであまりできないんですが、絵で本気度を察しましょう。



すっぽんクエストの世界ではゲテモノ生物だらけなのですが、現実世界でも同じような事が起きると実際十分起こり得る未来なんですよねえ (左下)。 SFではあるものの全体を通してリアルさがあり、考えさせられる作品です。 冷凍睡眠から目覚めた事で記憶が曖昧な主人公は、様々なきっかけで昔のことを思い出すのですが (右下)、 主人公が自分の事を思い出していく過程と、プレイヤーが主人公の事を理解していく過程が違和感なく合わさっており、ゲームとしての面白さも引き出している。



過去のADVゲームと比較しても屈指の完成度にある作品だと思います。おすすめです。

Pythonの使用メモリを空きメモリまでに制限する

Deep LearningでメモリとCPUをぶん回している時、調子に乗って多重起動してOSをハングアップさせてしまう事が多いので、起動時に使用メモリを制限しようと思いました。

Stack Overflowに良いサンプルがあったので、利用させて頂きました。 /proc/meminfoはKB基準で、setrlimitはBytes基準なので1024を掛ける。 soft limitとhard limitの仕組みについては公式リファレンスを参照すると良いかと思う。
import sys, resource

def memory_limit():
    free_memory = get_memory()
    soft = free_memory * 1024 * 0.8
    hard = free_memory * 1024
    resource.setrlimit(resource.RLIMIT_AS, (soft, hard))

def get_memory():
    with open('/proc/meminfo', 'r') as mem:
        free_memory = 0
        for i in mem:
            sline = i.split()
            if str(sline[0]) in ('MemFree:', 'Buffers:', 'Cached:'):
                free_memory += int(sline[1])
    return free_memory

if __name__ == '__main__':
    memory_limit() # Limitates maximun memory usage to half
    try:
        main()
    except MemoryError:
        sys.stderr.write('\n\nERROR: Memory Exception\n')
        sys.exit(1)

上記では未使用メモリの80%を越えたらエラーが出るようになっている。 この設定をしてからOSハングアップ地獄から解放されて助かっている。 再度調べるのが面倒なのでメモ。

マイナス金利とサブプライム・ローン

スルガ銀行の不正融資が1兆円 (8/21) との事でしたが、おそらく日本史上最大の金融問題だと思われる山一證券の破綻と同規模の話になっていたので、気になっていました。 まあこういうニュースは飛ばしの事もよくあるので話半分に。 ニュースが一段落してきた事もあり、思考の整理のために少しだけ考察をしてみます。 マイナス金利とサブプライム・ローンの観点からは、一考に値する事件ではあったと思う。

山一證券は「ニギリ」という元本・利回り保証をして客集めをしていましたが、バブル崩壊によって資産価値が下がった事によって資産が含み損に変わり元本保証ができなくなりました。これを隠すために「飛ばし」によって含み損資産を第三者に転売する事によって損失を隠していたのですが、飛ばし先がなくなってきてペーパーカンパニーを作って誤魔化した事によって粉飾決算でバレ、最終的には破綻となった金融事件です。細かな点については検索したほうがわかりやすいです。

スルガ銀行のニュースはようするに不正融資によって本当は含み損資産がどれくらいあるのかという状態です。 資産がどれだけ焦げ付くかでその重大性は変わってくる。 山一證券は負債3兆5000億円で廃業したそうなのですが、 負債のうちどれくらい回収不能でマイナスなのかは今調べようとしても調べられない。 ただ最終的に融資した日銀の融資はピーク時で1兆2000億円あったとの事で、 負債の1/3が回収不能金だったという事になると思います。 こういった数値がスルガ銀行のバランスシートにかなり近い数字なんですよねえ…。 山一證券に限らずバブル崩壊では様々な地銀が潰れましたが、過去の事例では回収不能金が運用資産の1/3を超えているケースが多い。


8/21の報道前から株価は結構下がっていましたが、このニュースが出る前日の資産情報は以下。 株価770円、時価総額1655億円、PER7.1, PBR0.52。 また総資産4兆236億円のうち貸出金は3兆156億円となっているので、その1/3が不正融資という事になります。 ちなみに株価は翌日に20%近く下がっているのでPERなどはあまり当てにはなりませんが記録として残しておきます。

スルガ銀行の不正融資と山一證券や他過去の地銀などの回収不能可能性を直接比較する事はできませんが、 かぼちゃの馬車くらいの案件であった場合は、 まず回収不可能にも見え、総資産の1/3がそのまま焦げ付く可能性もある。もちろん何ともない可能性もある。 ただもともと書類の改竄数億円規模の持ち逃げ不動産屋と銀行間での不正なやり取りなど、直近でも色々な問題が指摘されていましたし、1兆円報道後も全体では2兆円規模や、99%の案件が承認されていた事経営層の一斉辞任会長の十数億円規模の私的流用といった報道があり、体制に問題がある事は明らかです。 最終的にどうなるんでしょうかねえ。


リーマン・ショックの引き金になったサブプライムローンは、 家を担保にして低金利でレバレッジを掛けてローンを組めた事と、 不動産流動化の拍車によって倍々ゲームでレバレッジが上がり、酷い事になりました。 日本で家を担保にスルガ銀行で家を建てまくった人は居なそうなのは救いでしょうか。 それが罷り通っていたらリーマン・ショックとほとんど同じ構造ですが、 実際には金利の高さからそんなに家を建てられた人は居ないような気がします。 なのでそれよりはマシかなあとは思うのですが、最近テレビで野原に超高級ホテルを建てたような特集があったりして、これ大丈夫なのかなあ…みたいな感じもしていました。 スルガ銀行に限らず不動産界隈から顧客の預金残高データ改ざんしたり別の顧客に不動産評価額の3倍で売却などのニュースが徐々に増えてきましたね。

サブリースやマイナス金利の観点から考えると、 不景気でもお金を出してもらうためにマイナス金利になった訳ですが、 余裕を持って建てられる企業は少ないため貸し倒れ確率はやや高くなる傾向はあると思います。 なので金利とのギャップも大きくなるので、 金利の高い=リスクの高い機関はどうしても問題が生じやすくなってしまうように思う。

ただこれがマイナス金利だから起きたものかというと、そうではないでしょう。 スイスやスウェーデンは日本よりずっと強力なマイナス金利を今でも実行しており、 善悪はともかく日本がマイナス金利を実行するのもそれなりの理由があるとは思っています。 なってしまった以上は個人も銀行もマイナス金利でも耐えられるような努力をしていかなければいけない訳ですが、 スキームを変えていかないと本来はいけない。 スキームを変えずに利益を上げるためには不動産価格を上げて融資を増やし、ローン金利に鞘を増やし、リスク管理を緩くするしかないと思う。 ただこの場合、貸し倒れ確率がさらに高くなってしまうので、何らかの問題は生じて当然とも言えます。 個人レベルでもスイスやスウェーデンの国内情勢を見ると、将来直面する問題がより正確に見えてくるように思う。


ケインズの貨幣需要だったり流動性の罠において金利の低さによって投機的需要が増えるという考え方がありますが、 今回の一件はその対象が銀行と組み合わせの良い不動産であったという例とも見て取れます。 リーマン・ショックの時にも世界で低金利需要が増え、国債に投機的需要 (新興国の需要だけでなく政府、銀行、さらには国民の需要も含む) が増える事によって、 長期金利が上がらなかった事で過度の過熱を生んだとも言われます。 上記のリンクではリーマン・ショック時代の様々な考察がなされてますが、結局のところ過剰行動はどのような環境でも起き得るため、 長期間同じ事をし続けた事(硬直した組織や考え方も)が問題の根源ではないかな。

ただこれにしても、現実的にはコロコロ変える事ができませんから、 いかに過剰行動を防ぐかという観点のほうがおそらく重要なのだろうと思います。 例えば別の顧客に不動産評価額の3倍で売却のニュースがあった直後に、不動産に「履歴書」導入というニュースがあったりして、これがあればまず違法的な行為は少なくなるでしょうね。 軽く調べてみたのですが、世界的には不動産の成約価格が公開されているのは当たり前のようです。 重要なところがすっぽり抜けてるものだなあ。

実のところ、私は一連のニュースを見て真っ先にケインズの理論が頭に浮かびました。 ケインズの投機的需要の考え方は様々なものに応用が効く考え方です。 常識的行動は大多数の人にとって投資的行動に見える一方で、 実際には大多数の人が間違っていて、むしろその行動のほうが投機的である可能性もまた高くなります。 行動が過剰かどうかの判断は、その行動を行った事によって得られる利益で決まるとするなら、 実入りの少ない行動を常識として捉える事は間違いです。 また実入りの少ない行動の繰り返しの裏にはリスクが生まれやすくなる。 肝に命じなければと思いました。

2018年9月3日月曜日

Google Fontsの日本語用表示チェッカーを作ってみた

Google Fontsの公式版に日本語フォントが追加された事が少しバズっていました。 以前から早期アクセスで9フォント使えたのですが、ついに公式版にも6フォントが追加されました。 そして徐々にフォント数も増えてきているみたい。

そう言えば真面目に使ってみた事ないなあと思ったので軽く表示確認してみようと思いました。 公式の表示チェッカーは日本語をすべて表示できるという訳ではなく、文字化けしてしまうケースがあるので、簡単に動作確認できるツールを作ってみた。

とりあえず2chのAAを表示してみたけど、やはり専用のProportional Fontsでないと崩れてしまう。 まあ2chのAAの表示条件は結構厳しいので仕方ない。 そういった特殊用途でなければ割と使いやすそうなフォントに見える。 表示速度も思っていたよりずっと早かった。








色々と表示確認してみると、正式版と早期アクセス版では名称が似ていても表示が若干違う。 そしてtextareaの横幅指定にcolsを使うと横幅が大きくブレる事がわかりました。 横方向の表示サイズがかなり大きいフォントもあるみたい。