2020年12月31日木曜日

フリゲ紹介: SPOLOUS

SPOLOUS はグラディウスによく似た横スクロール型2Dシューティングゲームです。 グラディウスと同様、敵を倒すとカプセルが出現するので強化しながらクリアを目指します。 体感的な難易度はグラディウスのハードモードより難しい。



まずはグラフィックの凄さに驚かされますが、意表を付いた攻撃が多く歯ごたえがある作品です (左下)。 グラディウスによく似た UI ですが、異なる点はあります。 まずは様々な種類の攻撃タイプが選べます (右下)。 クリアする度にクレジットが溜まってさらに選べる種類が増える仕組みになっており、やり込み要素が強いです。

また自機がやられてしまった時にステージの最初からコンティニューになるのではなく、 やられた場所からオプションがステージ上にバラ撒かれた状態で復活します。 すばやくオプションを回収すれば、やられてもすぐに復帰できます。 さらにイージーモードだと自機がやられてもオプションは残ったままになります。 グラディウスは一度やられてしまうとステージのやり直しが大変でしたが、これはすごく良い改善。



とはいえ弾幕が結構濃いので、必ずしもオプション復活ができない場面は多いと思う。 スクロールが早めのステージは特に要注意だし、 弾幕が濃いところで死んでしまうとなかなかうまくいかない。 オプションを失わないようにシールドを温存しながら守り重視のプレイをするといい感じ。 ただ私くらいの腕だと完全クリアは難しそう。



弾幕の激しさは画像でも何となくわかるのではないかと思います (左下)。 ただステージは弾幕が激しい一方、ボス戦はそこまででもない (右下)。 しかしどのグラフィックも凄いなあ…。 このグラフィックを見るためにプレイしても良いくらい。

歯ごたえのある横シューティングを求めている人はぜひプレイしてみて欲しい作品です。

2020年12月30日水曜日

Tablacus Explorer を使い始めた

Windows のエクスプローラの不安定さにはげんなりすることが多いです。 最近は様々なタスクを、圧縮ファイルのまま操作することが増えていたのですが、 Windows のエクスプローラはスペックが良くてもコロコロ落ちます。

仕方なく安定動作の2画面ファイラーを使って対処していたのですが、 同時にたくさんのタスクをこなしていると、2画面ファイラーはディレクトリ移動が大変になってくる。 2画面ファイラーは同時作業数が増えると対処しにくいのが弱点ですね。 そんな時も Linux だとターミナルを気軽に開いて対処しやすいのですが、Windows だとターミナルとの親和性がどうにも低い。 そこで PC の年末大掃除ついでにタブ型ファイラーを色々と試してみました。



その時に見付けた Tablacus Explorer がめちゃくちゃ使いやすかったです。 タブで画面をまとめられるし、UI が簡潔だし、キーバインドも結構効くし、メモリ消費量も小さいし、 プラグインでいくらでも拡張できるし、開いていたディレクトリを保存できるし、圧縮ファイルをそのまま操作できる。 おまけにファイルをタブにドロップするとコピーもできて最高。 とにかく使いやすくて欠点が何一つ見つからず、即採用に至りました。 まさに欲しかった要件が詰め込まれた、感動もののファイラーでした。 ターミナルファイラーでもこんな感じの動作を再現できないかな?

たぶん今年一番の作業効率改善。 2011 年からあったんだなあ。おすすめです。

2020年12月20日日曜日

フリゲ紹介: ウィズメルクリウス -perficio-

ウィズメルクリウス -perficio- は華麗なグラフィックの育成シューティング。

若き錬金術士である主人公の元にやってきた人精霊の子を育て、絆を育みながら共に古代の錬金術に挑む 「育成シミュレーション+錬金シューティング」ゲームとのことです。 人工精霊メルクリウスは育て方次第で様々な容姿、性格に変化しながら成長し、その能力も刻々と変化してゆきます。

メルクリウスは錬金したマテリアルをあげるとステータスアップします (左下)。 武器防具を錬金することもでき、シューティングの武器防具になります。 非常に種類も豊富で、好きなものを自由に選べます。 メルクリウスを色々と育成しながら、イニティウムの書の解読を試みるのが本作の目的となります (右下)。 私は育成していったら美女に成長しましたが、育て方次第では紳士になったりするのかな。

錬金というとガチャを想像しますが、武器防具の錬金も、イニティウムの書の解読も、 すべてシューティングを介して行われるのは、地味に新鮮でした。 スマホゲーは勝手にアイテムが降ってくるけど、解読=シューティングは面白い発想だし、他にも活かせそう。



肝心のシューティング画面がこちら (下)。 操作はすべてマウスです。 マウスで操作するシューティングは ぶる〜むふぁんたじあⅡ がありますが、やはり誤動作を起こさないような精密動作が必要です。 マサムネゲエムスさんの作るゲームはどれもグラフィックが凄い。 ボスはどれも魔法石版 (?) で、これは解読対象ということなのかな。



自由錬金 (武器防具生成) だとレベル20くらいまでは適当でもクリアできるくらいの難易度です。 レベル50くらいになると歯ごたえが出てきて、装備やレベルが微妙だと苦労するくらいの難易度になってきます。 YouTube などを見ていると、レベルを MAX まで上げるとかなり難しそうだけど、 普通にストーリークリアするぶんには十分な育成すれば簡単に感じるかも知れない。 どちらかと言えばハイスコアを競うイメージのゲームかも。 ステージのレベルを上げ、支配率 (たくさん敵を倒す) を高めて、スターを集めれば集めるほど点数が上がるようです。 支配率 100% にするのはさすがになかなか難しい。

2015年には既にあったんだなあ。とても楽しめる良作です。

2020年12月11日金曜日

タッチ50音ドリル、タッチABCドリルを作った

最近は自動採点付きの漢字ドリルをたくさん作ってきましたが、50音 や ABC は作ってなかったなあと思い、作ってみました。 あまりひねりはないので、単純にきちんと覚えているかどうかの確認に使うのが良いかと思います。



特色が何もないとつまらないので、発音確認できるようにしてみました。 同じようなもので手書きできない系の市販品のガジェットが 3,000〜6,000円で売られてるので、地味に使いやすいと思う。 最近は Web Speech API という便利なものがあるので、簡単に作れました。 念のため結構色々な Deep Learning モデルも試してみたのですが、英語だったらどれを使ってもイケてます。 ただ日本語は Deep Learning モデルも Web Speech API も単独音だと駄目駄目です。 そこで UTAU 音源を利用させてもらいました。


英語の書き順について

50音はやはり書き順を重視しますが、アルファベットは書き順を強要しない作りにしました。 日本だとアルファベットも書き順を強要させたがるけど、本来アルファベットには書き順がありません。 複雑な形状の漢字は綺麗に書くためのコツが必要と思いますが、アルファベットは形状も簡単なので書き順はいらないと思ってます。 筆記体にすると書き順とかぐちゃぐちゃになるしなあ。

他にも理由はあります。 AI 文字認識の観点から語ると、ひらがな/カタカナ/漢字/簡体字/繁体字 は極めて高い認識率を誇ります。 ひらがな/カタカナは98%以上、簡体字は 96% 以上 (人間は 96.13%) 出ることがわかっています。 文字種の多さから考えるとこれはかなり高い数字です。 さらに「くずし字」のような現代人では読めない文字でさえ、同じくらいの精度が出るのです。 くずし字は一見ぐちゃぐちゃに見えても、読める人が読めば見分けられるということで、地味に驚くべきことだったりします。

なぜかというとアルファベットは 92% しか認識できず、数字が混ざると 75% しか認識できない文字だからです (EMNIST で検証)。 筆記体のせいで形状変化が大きかったり、形の似た文字が多いので、コンテキストを利用しないと文字認識できないんですよねえ。 ちなみにコンテキストを利用すると OCR では 98% の認識精度が出ます。 まあ手書き認識と微妙に差異があるので一緒にするのはよくないかも知れないけど、とにかく手書き文字の認識精度が本質的に低いことは間違いない。

つまり、ひらがな/カタカナ/漢字/簡体字/繁体字は文字単体が読み取れることが大事であるのに対し、 アルファベットは本質的に文字単体の綺麗さが重視されず、おそらくコンテキストベースでの見分けやすさが重要ということです。 このような技術的知見からも、書き順を強要する意味はあまりないように思います。

筆記体について

筆記体は複数文字を一緒に書くからこそ意味があると思うので、今回は作りませんでした。 あと筆記体のなぞり練習を作るのはけっこう難しいです。 だいたいの原因は、フォントの仕様がバラバラなところにあります。 大きさが一定なら横幅を取得してセンタリングすれば良いですし、それは実際にやってます。

ただ筆記体は文字の大きさがバラバラ、立幅も横幅も位置もバラバラだったりします。 推定はできるけど正方形に収めるのが難しい。 レンダリングを繰り返してサイズを調整するか、フォントごとに調整するか。 ついでに言えば a,h,g みたく文字ごとに表示位置が異なる問題があるため、なんか意外と面倒くさい。 初学者用のアプリなので、そこまでしなくてもいいかなあと思いました。 まずはゴシック体で綺麗に書くところからですね。