2018年10月27日土曜日

Pixel 3はAIの未来を占う試金石

iPhone XR/XS/XS MaxPixel 3/3 XLが日本で発売される事になりました。



iPhoneは749〜1499ドルで、日本では84,800円〜。スペック的には素晴らしいようですが、ソフトは2-3年前から頭打ちしている。 本来なら中韓の設備投資でDRAM価格が下がって多少は値頃感が出るかなとも思っていたのですが、 貿易戦争もあってか価格は上昇した感じ。 とにかく高スペックを求める人には良さそうだけど、以前から少し高めではある。


一方のPixel 3は799〜1099ドルで、日本では95,000円〜。 安ければ良いなという淡い期待があったのですが、それは夢と消えました。 ただ記事を見ていると非常に面白い端末で、Googleでなければ作れないようなAI機能を盛り込んだ端末になっている。 良くも悪くもPixel 3は今後のAIの未来を占う試金石のような製品ですね。 AI大好きな人には面白い端末だと思う。

ただ画像翻訳はアプリでも提供されてますし。カメラは凄いけど使うかな。 ファッションアイテムの画像検索もGogglesから派生したGoogleレンズですよね。 Call ScreenやDuplex、迷惑電話のAIによる撃退なども面白いけど絶対必要というものではないし。 リアルタイム翻訳は凄いし欲しい人も多いと思うけど、これもGoogle翻訳が凄いのであって、Pixel 3が凄いのとはまた違う。 同じスペックで半額の端末もあるし、まさにキャッチフレーズから「AIを買うかどうか」になってると思うのです。

多くの人にとって「AIを買う」判断はどのようにするものなんでしょうね。 私だったら未来の大きさというのが1つの尺度かなあ。 ノートPCが10万円くらいして今よりずっと高かった時代でも、それによって買えた未来は大きかった。 6万円で買えた初代iPhoneや、初代Androidと比較してどうか。 今4万円で買えるPCの未来より、10万円で買えるPixel 3の未来は大きいだろうか。 2〜3万円で買える中古スマホと比較してどうか。とか。 日本人より新興国の方がどう感じるのかが気になるなあ。


Pixel 3の売れ行きがどうなるかは割と気になります。 「面白いと欲しいはまた違う」となるのか、やっぱAI凄いとなるのか。 米国の物価とインフレに世界は合わせていけるのかという良い判断材料にもなりそう。 iPhoneの値段は初期型が599ドルですから、そこに 1.02^11 (インフレ率) を掛けると744ドルなんですよね。 アメリカの方にとってはiPhoneの価格の肌感覚は変わってないですが、日本人からすると結構な差に見える。

ガラケが付属機能を付けるのに躍起になっていた時代があるけど、結局はiPhoneに駆逐されたようにならないか。 と言って当時のiPhoneのような先端的端末が今後作れるのかというと、そこも難しいところがあるので、PCのほうが参考になるのかも知れない。 PCは先進的な機能が結局生まれず、廉価端末として定着しました。 ガラケ時代にはiPhoneが成功する事は多くの人が予想できたと思いますが、AIは成功するでしょうか。


Pixel 3が成功ならGoogleの描く世界、失敗なら安きに流れる時代が加速していくだろうと私は思います。 貿易戦争の前なら私は後者だろうと思っていて、その主役は中国だろうとは思っていましたし、 実際にHuaweiは後一歩のところまで来ていた。 しかし知財で徹底的に叩かれ始めた中国が、覇権を取るのはかなり遠くなった。 スパイウェアまみれになるよりは良いかも知れないけど、 知財をまともにして売ってくれる道も残っていると助かる。別に中国である必要はないけども。

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