普段なら初期バグが消えてからゆっくりメジャーアップグレードするのですが、 Ubuntu 16.04はカーネルの問題によりサスペンドからの復帰時にフォントが崩壊する問題があったので、珍しく早期導入。 このバグは17.10で解決されていたようなのですが、できればLTSを入れたかったので18.04には期待していました。 この症状に困っている方は18.04にすると幸せになれるかも知れません。
それはさておき、さっそく18.04系列のメモリ使用量の確認をしてみました。 今回もマニアックなもの (ex: その1, その2、その3) は抜きにして、apt-getでインストールできる公式フレーバーなデスクトップの比較のみです。 Kylinは中国人向けなので比較対象外にして、Budgieを新たに比較対象に加えてみました。 以前と計測方法は変わらず、 起動→安定後のメモリ使用量をタスクマネージャで確認してみました。 クリーンインストール時ではなく、色々インストールした後のメモリ使用量です。 16.04→18.04のメモリ使用量は以下。
- Ubuntu: 943MB→1311MB (1144MB)
- Ubuntu GNOME: 882MB→Ubuntuへ統合
- Kubuntu: 1185MB→1562MB (1492MB)
- Xubuntu: 851MB→1019MB
- Lubuntu: 538MB→571MB
- Ubuntu MATE: 820MB→895MB
- Ubuntu Budgie: 1467MB (1211MB)
全体的にメモリ使用量が微増していますが、特に標準Ubuntuは1311MBと凄くメモリを食うようになりました。 ただこれGNOME Shellのメモリリークのせいだと思うんですよね。 GNOME Shellを再起動し再計測すると1144MBと減り、他のデスクトップの増分と同程度になりました。 標準UbuntuはGNOME Shellでカスタマイズ性が抜群に向上したので、今後どう進化していくかは少し気になる。
KubuntuやUbuntu Budgieもメモリ使用量が凄い事になっている。 なぜかと思って確認してみるとデスクトップ検索用のプロセスとしてbaloo_file_extractorが550MBほど専有していました。 私はデスクトップ検索とか使わないしなあ。 これをOFFにすればメモリ使用量がXubuntu並に減るのではないかと思い、balooctl disable && balooctl stop で切ってみました。 しかしそれでもは専用プロセスが色々走っているせいで、メモリ使用量はあまり下がりません。 Kubuntuに至ってはデスクトップなのにMySQLを走らせており、メモリ使用量が減る訳がない。
Lubuntuは相変わらずの最軽量で、私は相変わらずのLubuntu推しです。 メモリ使用量はほんの少し増えましたが、16.04よりキビキビ動くようになった印象もあり、慣れてくるとデスクトップとして非常に使いやすくて良い。
ただUbuntu MATEもかなり良い選択肢であるように思います。 Ubuntu MATEはUnity廃止に伴い、既存Ubuntuユーザ向けのUnityライクなランチャーとしてMutinyを新規提供しています。 この高機能化ぶんを考えるとメモリ使用量は抑えられているし、デスクトップの完成度も元々高い。
もっともLubuntuを使うような軽量志向の方はランチャーも自前で用意したほうが良いと思います。 おすすめランチャーは3つほど。
- 常駐型で高機能軽快: Albert
- 単純機能だけど非常駐型で省メモリ: peco/fzfベースの自作ランチャー
- 単純機能だけど非常駐型で省メモリ: Rofi
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