2021年6月5日土曜日

英文タイピングを作った

英文タイピング を作りました。 英文を入力するだけではつまらないので、勉強とセットのゲームです。



英熟語なる概念は存在しない?

最初は英文より英熟語のタイピングを先に作ろうと思ったのですが、色々考えてみるとあまり良くない。 英熟語のリストを作っている途中で、英熟語ってほとんど意味ないなと感じました。 中学生の頃はそういうのも真面目に覚えていたものですが、そもそも英語と日本語では文法や熟語の概念自体が違います。 syntax/idiom も日本の概念とは全然異なるので、日本で言うところの英熟語に当たるものは見当たりません。 of course や look after みたいなのは、海外では英熟語とは言わないです。 日本で言う英熟語に一番近いのは collocation とは思うのですが、ぴったりの概念は存在しないような気がします。

英熟語という概念そのものが存在するのか検索してみると、Wikipedia に良いまとめがありました。 このページには割と本質なことが書いてあって、とても参考になりました。 やはり日本と英語の文法の考え方はまったく違う。 私は日本の英熟語の勉強って単語の理解不足で起きる無駄な作業と思ってるんですが、 Wikipedia にも同じようなことが書いてありました。 そうそう「look for = 探す」で良いのは高校受験までで、大学受験では間違いにされるんですよね。 やはりやってはいけない覚え方だよなあ、と思ったりします。

英文の高速練習の重要性

ではどうやって英語の文法的なものを覚えるのが良いでしょうか。 色々考えてみたのですが、文章を高速に物量で叩き込み、イメージで理解するのが良いと思いました。 英語学習ではよく負荷が大事と言いますが、まさにそれで、短時間に一気に負荷を掛けて後から吸収することが必要と思ってます。 なぜなら英語をきちんと理解するためには、英単語列を見てどれだけスムーズに理解できるかや、 可能ならば日本語への変換もしたくないという話もあるからです。 タイピングで短文を叩き込むのは、それなりに良さそうです。

タイピング+文法学習には一工夫必要あり

しかし実際やってみると結構コツがいることがわかりました。 英文をループで流しっぱなしにしながらタイピングすると、頭に入ってきません。 英単語と異なり、英文は入力に時間が掛かるため、集中力を奪われてしまうようです。 あと英文の読み上げが早いので、そちらに集中力を取られて、タイピングの思考速度と合わない問題があります。 速度を落としたり可変にすることも考えましたが、うーんな感じ。 英文を聞いた後にそれを予測して打つならアリですが、聞きながら打つのはやはり合わない。

ということで最初に2回だけ読み上げ、その後に頭の中で整理しながらやると、まあまあ良い感じ。 まず最初に英文を全部頭に入れてからタイプするほうが、ミスも少ないし圧倒的に早く打てます。 実のところ日本語のタイピングでも同じことが重要なので、言語を理解するのってそういうことなんだなと、やってみて感じます。 英文のタイピングになると大きく速度が落ちる人は多いですが、それは言語理解速度の遅さに起因していることがよくわかります。 英文を高速に頭に入れることを鍛えるアプリと思ってやると、活用しやすいアプリになってるかも知れません。

HARD モードはめちゃくちゃ難しくて、よほど英語が得意でないとクリアできないと思います。 小学生の範囲でも細かな聞き取りは難しいので、かなり苦労します。 さすがにクリアできる人が少な過ぎる気がするので、NORMAL モードも作っておきました…。 しかし NORMAL モードでもタイピングが追いつかなくて結構きつい。 過去形とか複数形とか冠詞とか、短縮形で発音しているかなどを高速に判断して入力するのって思ってるより難しいんだなと。 勉強としては効果が高いかも知れないけど、タイピング速度は壊滅的になりそう。 ほとんどの人は EASY モードより上に行くのは難しいんじゃないかなあ。 普通のタイピングゲームでタイプ速度が 4key/sec 以下だと、NORMAL 以上は少し大変かも。

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