- VirtualBox でクリーン環境を比較
- 検証時の最大メモリサイズは 2GB
- 起動→安定後のメモリ使用量を free --mega で比較
- 言語は英語
結果はこちら。 検証では、今まで忘れていた Cinnamon を追加し、新たに Unity を追加しました。 新しいフレーバーの Unity は Ubuntu GNOME が Ubuntu になった後に、 元の Ubuntu を Ubuntu Unity としてフレーバー化しただけです。
悲しいお知らせとしてどのフレーバーもメモリ使用量がかなり増えました。 どのフレーバーも 300MB ほど確実に増加し、MATE, Kubuntu の増加量はさらに大きいです。 MATE くらいのメモリ使用量だと、最適化した Windows 11 と大差ない気がします。 メモリ 4GB の PC だとそろそろ辛そうなので、これからは 8GB のほうが良いかも知れません。 今のところ Lubuntu, Xubuntu が鉄板であることは変わらないですが、 新しく登場した Unity が Xubuntu 並で健闘しています。
- Lubuntu: 644MB〜650MB (最軽量)
- Xubuntu: 842MB〜857MB
- Ubuntu Unity: 890MB〜911MB
- Kubuntu: 980MB〜1021MB
- Ubuntu Budgie: 1043MB〜1059MB
- Ubuntu MATE: 1115MB〜1197MB
- Ubuntu: 1135MB〜1262MB
- Ubuntu Cinnamon: 1221MB〜1228MB (最重量)
メニューを表示したときのスクリーンショットをまとめると、こんな感じ。 メニューが下ではなく上に行ったものが多い印象です。 どれも洗練されていて GUI に不満はまったく感じません。 慣れているせいもあるかも知れませんが、Lubuntu はやはりかっこいい。
Ubuntu 24.04 で一番の更新点は、おそらくインストーラの更新です。 最初はなんか意味あるのか? と思いましたが、 Lubuntu などを日本語でインストールできるのが大きいかも。 まだ初期画面が英語のほうが多いですけど、シェア獲得のために本気を出し始めたのかも知れません。 GUI に不満が見つからないのも、そういった理由から細かな改善を行ったのかも知れません。
Ubuntu フレーバーもだいぶメモリ使用量が増えてきたので、 その他の超軽量ディストリビューションもじょじょに気になってきています。 Ubuntu フレーバーが重いとなると個人的には Debian 系が有力候補となります。 メモリ 4GB のマシンでは、このへん を参考にして antiX や SparkyLinux、Debian あたりも検討してみると良いかも知れません。Puppy Linux も良さそうです。
ただ軽く Debian LXDE 12.5.0 を触ってみたところ、メモリ使用量は 630MB でした。 Debian もだいぶメモリ使用量が増えています。 全体的にメモリ使用量が増えてしまっていることは仕方ないのかなあ。 antiX は種類が多いので一言では片付けられませんが、300MB 以下で動くものもありました。 どこで差が付いているのでしょう。 LxQt などのモダンな Window Manager に頼ると、そろそろ厳しいのかな。
追記: Debian 11→12、Ubuntu 22.04→24.04 でメモリ使用量が大幅に増えているのは、Linux カーネルが理由のようです。 大幅に増えているように見える理由は、これまで free コマンドで共有メモリ部分を計測していなかったのを計測するようにしたらしいからです。 今後は
cat /proc/meminfo
で計測したほうが良さそうです、
0 件のコメント:
コメントを投稿