2018年9月14日金曜日

フリゲ紹介: すっぽんクエスト

第10回ウディコンランキングが出たので、去年同様、上位20位までプレイしてみました。 今年も大いに楽しませて頂いた作品ばかりです。 だいたいランキング順に面白かったですが、私が特に面白かったと感じたのは、すっぽんクエストじじまごRPGminiコトダマッスルの3作品でした。

特にすっぽんクエストは引き込まれる作品で、私のイチオシです。 ジャンルは終末SFADVとの事です。基本はADVですがちょっとした探索要素や戦闘要素などもある。



作者様曰く「150年の冷凍睡眠から目覚めた主人公が、現代とのギャップに悩みつつゲテモノ生物と格闘したり、昔のことを思い出しながらひたすら自堕落に過ごす4日間の混沌なる療養生活」というストーリーです。ストーリーも素晴らしいですが、ストーリーをより素晴らしいものにしているのは「表現力」だと思います。様々な視覚的効果やシーンの切り替わりを多用しているのですが、そのような表現力によってここまで見事に雰囲気を高められた作品は他にないと思います。ゲームでここまで表現できるんだ、と感動したくらいです。

すっぽんクエストというタイトルから最初はギャグ系ADVかと思ったのですが、 ギャグだけではなく、むしろタイトルからは想像できない真面目な作品でした。 ADVの紹介って語り過ぎるとネタバレになってしまうのであまりできないんですが、絵で本気度を察しましょう。



すっぽんクエストの世界ではゲテモノ生物だらけなのですが、現実世界でも同じような事が起きると実際十分起こり得る未来なんですよねえ (左下)。 SFではあるものの全体を通してリアルさがあり、考えさせられる作品です。 冷凍睡眠から目覚めた事で記憶が曖昧な主人公は、様々なきっかけで昔のことを思い出すのですが (右下)、 主人公が自分の事を思い出していく過程と、プレイヤーが主人公の事を理解していく過程が違和感なく合わさっており、ゲームとしての面白さも引き出している。



過去のADVゲームと比較しても屈指の完成度にある作品だと思います。おすすめです。

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