2019年2月24日日曜日

ここ2-3年のエンジンの性能進化が地味に凄い

外車に試乗していてエンジン性能の向上度に驚きました。 車にほとんど乗らない私でさえここ2-3年で体感性能が段違いに進化している事がわかった。 「こいつ…動くぞ!」と私でさえ感じるくらい、静かで滑らかで機敏な挙動に進化していた。 何がどれくらい進化したらこうなったんだ?と思って少し調べてみました。

自動車はまったく詳しくないから間違ってるかも知れないけど、最近の外車のエンジンの仕組みを見ていると、電子制御ターボが売りとの事で、そこが大きいように思いました。 ターボ(チャージャー)というのは下図のような仕組み (Wikipedia参照)。赤い部分に排気が導入され、青い部分で吸気が圧縮される。 圧縮した空気を噴射する事で推進力を得るんだな。



古めの日本の記事を見ているとターボは燃費が悪いと言われてるけど、 試乗した時には以前より燃費も良くなっているとも言われました。 ターボの問題として挙げられがちな初速での燃費の悪さも、実際に運転しているとエンジンの掛かり具合から想像しても、以前よりずっと燃費が良いように感じる。 体感の振動が1/3以下くらい。つまり弱点がない。

日本も電子制御ターボは2年くらい前からやってるみたいだけど外付けだし、中国は独自にやってる (ベンツと手を組んでるからやってて当然という気もする)し、韓国は日本との合弁でやっているようだ。


日本車は昔の燃費の悪さからターボがあまり採用されてないらしいんだけど、 欧州では燃費規制や排ガス規制に適合するためダウンサイジングの要求が強くなり、ターボを採用したらしい。 つまり燃費問題が皮切りになって急激に進化したようだ。 確かに電子制御のターボできめ細かく調整すれば滑らかで機敏な挙動になるし、 路面の凹凸を先読みしてサスペンションを制御すれば静音になる事はわかる。 燃費もたぶんきちんと制御すればかなり抑えられるんじゃないかと思う。

何ていうか、自動車も完全に電子制御の時代だよね。 最終的な結果がEVかどうかではなく、既にITの差が実力の差に直結し始めている事がわかる。 エンジンといういかにも枯れた分野でさえ、たった2-3年でこんなに進化するとは思わなかった。 1/30の記事だけど、スターリングエンジンに言及があった。 水面下ではエンジンさえも大きく動こうとしている可能性がある。 最適形状設計とかDeep某でもようやく動きつつあるから、ハードの世界はこれからが本当の進化の始まりとも言えるのかも。 ターボは燃費が悪いみたいな、安直な認識をしてると痛い目を見そう。 同様の古典的な認識はどんどん覆っていくんじゃないかなあ。

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