2019年9月8日日曜日

中古 Android タブレットは格安開発端末に良さそう

いま一番安く手に入る開発端末は何だろうと、ふと思いました。 Android OS / Chrome OS / Windows なら簡単にバックグラウンドで Linux を動かせるようになったので、 タブレットでも生きていける時代になっています。 ちなみに Linux が動かないことによる致命的な問題点を挙げるなら、プログラミング言語 / Git / ローカルサーバ が動かせない事にあると思います。 逆に入れられさえすれば、だいたい生きていける。

Linux が動かせて開発環境として使い物になった上で、スペックはだいたい無視して今一番安いタブレット / PC は何でしょうか? 結論はタイトルに書いてしまったのですが、比較すると以下になります。


中古 iPhone

  • iPhone 6 以下 はバッテリ問題があり、すぐに電池が切れる
  • バッテリ交換ができない
iOS では Linux が動かないので比較の必要はないのですが、自分の認識確認のために特徴をまとめます。 ハードの状態や問題を気にしなくて良いなら iPhone 4 は 2,000円くらいで手に入るようです。 ただバッテリ問題のため iPhone 6 以上を使いたいです。そのせいで若干高くなり、6,000円くらい。 安定供給しにくいので、実際にはもっと高くなると思う。

中古 Android スマホ

  • バッテリを交換できるモデルがいくつかある
  • Android OS 4.4以上でないと BLE が使えない
ハードの状態や問題を気にしなくて良いなら、2,000円くらいで手に入るようです。 ただ BLE が使えないのは痛いので 4.4 以上を使いたいです。そのせいで若干高くなり、7,000円くらい。 安定供給しにくいので、実際にはもっと高くなると思う。

Raspberry Pi で自作タブレット

Raspberry Pi をタブレット化する試みは、昔から色々あります。 安定供給できれば 1万円以下くらいで供給できる「可能性」はあるかも知れません。 ただ現状は性能もアレだし、4万円くらいして非常にお高い。

Android タブレット

特徴は特にないですが、2-3万円で買える割には性能が良いです。 ちなみに Geekbench のスコアでは、手元の最弱 PC と同等の Core i3 6300 が 969 / 1964、HUAWEI MediaPad M5 lite の HiSilicon Kirin 710 が 333 / 1313 とのことで、シングルコアはちょっとな感じですが、マルチコアなら割といい勝負をしています。タブレット強し。

中古 Android タブレット

スマホと同様に OS のバージョンに気を付けて、傷が合っても良ければ 3000〜4000 円くらいで手に入ります。 スマホより安い。とにかく動かすだけならそれなりに使えそう。

安物ノート PC

私が今までよく使っていたのはこれです。 以前は 4 万円でギリギリ使える性能になり人権が手に入ったけど、最近は 6万円くらい払わないと人権が手に入らなくなりつつあります。 そろそろ Android タブレットのほうが安くなる予感…。

中古ノート PC

中古ノート PC は意外と高くて 10,000円くらいします。 これでは最安を目指すのは難しい。 ただ意外と良いスペックのものがあるので、Windows ノート PC を買うには良いかも知れません (実際に買ってみたら最高だった)。

Jetson Nano + 外付けディスプレイ

用途次第では中古ノート PC を買うよりは、Jetson Nano に外付けディスプレイを付けたほうが良いかもしれません。 Jetson Nano は意外と CPU が強いし、Deep Learning もできるので悪くない。 ディスプレイは 10 インチを超えると急激に高くなるので、私なら 10 インチ以下にします。 例えば以下の構成なら 2万円くらいだし、かなり実用的な構成です。

安物 Chromebook

最安で 2.5 万円ほど。ただ今のところ Celeron モデルばかりで、CPU の弱い製品が多い。 コスパで言えば Android タブレットのほうがずっと安いです。今後のモデルに期待。

Windows タブレット

Windows タブレットも Windows Subsystem for Linux が出てきたことで Linux を動かしやすくなりました。 ただ Windows タブレットは中古でも 7000円くらいして、また流通量もかなり少ないので、実際にはもっと高くなるでしょう。

Fire タブレット

  • バッテリ交換ができない
  • 安いモデルはスペックしょぼめ (Raspberry Pi 3 と同等)
Fire 6 なら中古が 3,000円で手に入るっぽいですが、供給は良くない。Fire 7 は 6,000円以内で手に入る。


スペックはしょぼいけど、使い物になって一番安い開発端末なのは Fireタブレットや Android タブレットのようです。 ラズパイを使わずにこちらで組むほうが安い。

また念のため追加メモをしておくと、Android に Linux を入れる方法は色々ありますが、root 権限なしにインストールできる UserLAnd が最近は人気です。 ただ UserLAnd は Android 5.0 以上のみをサポートしています。 5.0 よりバージョンが低い場合は、公式フォーラムでも DebianNoroot が推奨されていました。 ターミナルだけで良かったり、VNC 経由でも良ければ Termux という選択肢もあります。

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