先に 英文タイピング を作りましたが、タイピングだと細かな入力ブレの調整が大変だったので、もう少し簡単なのがあると良いと思いました。 普通の並び替え問題ならスマホでもできます。 完成したもので遊んでみると、これはこれで良い感じ。 タイピングの EASY モードの次はこちらのほうが良いし、小学生なら絶対にこちらが良い。 きちんと理解していれば思考をほとんど邪魔されず、サクサクと解けます。
受験を意識した学習より良いかも
小さな子でも遊べるように難易度調整してみると、小中学校の高校受験を意識した学習より良いかもと思いました。 高校受験はテンプレ文法がたくさんありますが、それを習っただけだと海外の幼児用図書を読むのも大変です。 それなりにレベルの高い高校英語を学んで、その後やっとフリースタイルの文法を習って、高校の中間でようやく幼児書が読めるようになる。 しかし今後の大学受験の英文は口語に近づいてきている現状もあり、 今の高校受験のテンプレ文法だと色々無理なことが増えると思っているんですが、 小中学校ではそのへん意識されてない気がするんですよね。 それだったらフリースタイルに近い文法から習い、英語を早く変換する方法を学んだほうがいいのではないか。ただそれは理想論で、色々なデータやコーパスを見てるとそう簡単にできないこともわかってます。 海外の幼児書より簡単な本とかほとんどないですからねえ。そのへんが日本の英語学習の本質的問題とも言えます。 前々からもっと良い学び方はないかと思っていたので、作ってみたのが Sentency です。 Sentency は学校のように文法を少しずつ学ぶのではなく、高速に例文を叩き込みます。 例文をレベル別に山ほど見ていれば文法は勝手に覚えるだろうというスタイルです。 これは適当という訳でもなくて、第二言語学習に効果的と言われるセンテンス・リピーティングを意識した学習法です。 日本語も文法を習って覚える訳じゃないので、学校の覚え方が正しい訳でもない。
センテンス・リピーティングの良さ
センテンス・リピーティングは最初にかなりの情報量を叩き込まれるので初学者は少し大変ですが、私は 2020年の英語教育改革でだいぶやりやすくなったと思っています。 小学生はまず最初にふわっとした英文を小4から学ぶので、あとはそれをどこかの段階で体得するまでやれば良い訳です。 ちなみに英語学習の早期化の問題は、よほどうまくやらないと何となく聞いているだけ、やってるだけになる子が増えるというところだと思っています。 それだったらすべての時間を作業にしたほうが効率的だし、その問題に対する解答の一つがセンテンス・リピーティングだと私は思っています。 幼児期はドリル演習って凄い効果的ですが、その本質は聞いてるだけではなく作業することにあるのではないでしょうか。 センテンス・リピーティングはドリルとして非常に効率的です。 レベル分けも綺麗にできるし、学習が早いし、実用性も高いし、正確だと思うんだよなあ。最初にふわっとしたものを何となく学ぶ今の学校教育にもセンテンス・リピーティングはフィットすると思ってます。 必須語英単語 を 50個きちんと覚えるという事前準備だけ必要ですが、それ以外はふわっと例文を覚えるのと本質的に変わらないからです。 英単語は最初の 100語覚えただけで、文法的にはほとんどの英文を読めるようになります。 なので最初の 100語だけを小5~小6 までにマスターし、あとはふわっと例文として覚えられるようにしておけば、 実は中学生以降の勉強は単語レベルを徐々にあげていくだけで済みます。 中学生で学ぶ文法の話はほぼすべてを飛ばして考えることができるんですよねえ。 これはとても効率的と思いませんか?
まとめ
以上、面白そうだったので Sentency を作りました。 英単語アプリの Vocabee と組み合わせて学習すれば、非常に効果的な勉強ができると思います。ちなみに例文はいくつかの対訳コーパスから明らかに間違っている翻訳を削除し、 性的表現や冒涜語などの禁止用語を削除し、レベルごとに整頓して作っています (下)。 量が量なので完璧を求められても無理ですが、報告頂ければ直します。
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