今年も ウディコン受賞作品 を上位 20 件+α をプレイしてみました。
ランキングが出る前から色々プレイしていたのですが、
どれも手堅く同じくらい面白かったので、そんな中でどういった内容が好まれるのかは、気になっていました。
ゲームを作る人にとっても参考になる情報が詰まったコンテストだったような気がします。
たくさんプレイして私が真っ先に思ったのは、
適度な難易度で遊びやすく、シンプルかつコンパクトにまとまっていると、印象に残りやすく良いということです。
銀竜奥義伝、
独立理想国家アヴァロン、
終末の案内人、
ゴルガン
が上位にくる予感はありました。
他にも私はパズルが割と好きなので、
ALICE IN ANOTHER WORLD -鏡の国のアリス-、
Hopeful、
W・ワドルーの冒険、
雨宿りのパズル などを真っ先にプレイしました。
どれも面白いと思いましたが、合計となると物語性に加点が難しかったかな。
上位に食い込むのは難しかったようですが、シンプルなので中堅に多く入っていたのが印象的でした。
ECO2、
黄昏の時に巡り会うもの
などもランキングが出る前にプレイしていて面白かったのですが、総合順位で見ると圏外でした。
ランキング上位に入るのは本当に大変ですね。
技術的には非常に高くても順位の伸びきらなかった作品も多かった気がします。
これはシステムの複雑さの排除や、適切な難易度調整などが、昨今はとても重要ということを意味しているのだと思います。
ウディコン審査期間終了後、ふりーむのDL数を見ていると、また少し違った印象も受けます。
実況のしやすさもそれなりに影響がありそうなのと、ホラーや尖った作品、ノンフィールド RPG が強い印象です。
様々な作品の評価をよく見ていくと、ユーザが求めていることが色々とわかり、とても参考になりました。
もっともどの作品も面白く、気にしすぎる必要はないと思います。
さて今年一番は、私も 銀竜奥義伝 と思いました。
地元の格闘大会で優勝した少女メイメイが、同年代のリンに敗れたことにより、
銀竜谷にある超闘技場への挑戦をすることになりました。
銀竜奥義伝 は超闘技場で優勝するまでを描いた物語です (下)。
クリアまで 2時間くらいで、適度な難易度で遊びやすく、シンプルかつコンパクトにまとまっている上、
グラフィック、チュートリアル、動作の軽さなど、基本部分が突出していたのが、高評価に繋がった気がしています。
昨年は Sebastian and Little lady Butler of Love で上位受賞されている作者様で、
昨年もグラフィックが凄かったですが、今年もすごい。
企業のゲームと言ってもまったく遜色ないです。
ADV から SRPG にギアチェンジして出してくるのも芸風が広いなあと思いました。
SRPG といってもステージは割とあっさりで (左下)、育成型のパズルに近いのではないかと思いました。
高得点を狙おうとすると「どのステータスをどこまで上げて、どの必殺技を覚えて、どのように動けば高得点で勝てる」かを考える必要がありそうです (右下)。
実は魔法の塔とかなり近い部類のパズルゲームなのではないかと私は思いました。
モードを選べるようにしてノーマルモードの難易度を大きく抑える代わりに、
量を抑えてやりこみ要素+ランキングを用意したのは、コンテストを活かして戦略的だったかも知れません。
私はノーマルモードでさっくりクリアしたのですが、ストーリーのほうもすっきり感があって良かったです。
前作と同様、コメディ+あっさりお色気 (前作より控えめ) を入れて、飽きにくい内容になっていたのが印象的でした。
昨今のライトゲームの作り方として、学ぶことの多い作品だったように思います。
2時間とあっさりめの作品なので、ハードモードからが本番かもしれません。
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