様々な非写実的レンダリング (Non-Photorealistic Rendering) を実現するアプリ CV-NPR を作りました。
最近は生成 AI で画像がすごく簡単に作れるようになっているので、そちらとは技術がズレている感はありますが、
最近 Web 上で手軽に使えるようになった技術を地道にアプリ化しています。
色々なエフェクトを用意しているので画像はあくまでイメージですが、こんな感じの画像をサクッと作れます。
このアプリでは OpenCV の cv.detailEnhance, cv.edgePreservingFilter,
cv.pencilSketch, cv.stylization、cv.oilPainting などの面白エフェクトが利用できます。
上記はそれなりに有名でいろいろな記事がネットでも見つかりますが、もっと色々なエフェクトが欲しかったので、
モザイク、色鉛筆化、cv.applyColorMap, cv.anisotropicDiffusion などをさらにサポートしました。
色鉛筆化は Lineart Converter を作ったときにできた副産物です。
cv::anisotropicDiffusion はうまく使うと迷路画像や、味のあるスムージングができます。
たいして設定項目がなく使えるエフェクトはこれくらいでした。
他に何かあるかな?
GIMP や Photoshop で使うようなエフェクトが Web 上で実現できれば、割と便利かもなと個人的には思っています。
とはいえまだまだエフェクトが足りないのが現状です。
ただあまり時間は掛けたくないし、今回は OpenCV だけを使って実現できることを実装しています。
OpenCV を使えば 1日で根幹部分は作れるので…。
なんらか実装が必要なものは、他のアプリで作る予定です。
実装はしないように心掛けたアプリなので、正直このアプリでは開発期間の大半はビルド時間だったりします。
公式にはまだサポートされていないように見える機能を色々使っているので、チェックするたびにビルド時間が掛かりました。
色々なモジュールを触り始めたことによってビルドが苦痛でした。
wasm を作るだけで 1時間近く掛かります。
またアプリごと・ビルド種類にビルド用のディレクトリを持ってキャッシュすると 1GB 以上容量がいるし、
キャッシュしてもオプションを少し変えただけで無意味化する問題などがあります。
ESM 並の tree shaking ができるなら依存関係をモリモリにしてビルドできるのですが、
依存関係をモリモリにすると不要な定数を大量に登録される問題もあります。
このままアプリを増やしていくとビルドだけで 1日掛かりそうな気がしたので、
依存関係を真面目に処理して簡単にビルドできるスクリプトを作りました。
ビルド時間が 1/100 になるので本家にも反映してほしい機能ですが、
デフォルトの Python 設定ファイルだとモジュールの情報がなくてできません。
OpenCV には裏コマンドとして JSON 形式の設定ファイルがあるのですが、そちらならできます。
というか Python 設定ファイル、JavaScript で言うところの eval 使っていて、
危ないしやめたほうが良い気がするけどなあ。
本体の改良もできるようになってきて、OpenCV のこともちょっとわかってきた気がします。
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