2019年2月2日土曜日

ドイツの肉食文化の衰退は興味深い

ベジタリアンやヴィーガンの増加についてテレビで放送しているのをたまたま見ていました。 ベジタリアンやヴィーガンというのは肉食文化のない人たちの事です。 訪日外国人の5%がベジタリアンで、欧州ではかなり増えているらしいです。 そしてヴィーガンが暴徒化して肉屋さんを襲撃したりする事もあるとか。 将来的に食糧危機で肉食文化は衰退するとも言われてますが、 ソーセージで有名なドイツでは既に売上が15%近く落ちているとの事で、食品分野でそれは凄い数字です。

ベジタリアンとヴィーガンの増加は、クジラに対する日本と世界の差のような何かを感じなくもなかったのですが、何かちょっと違うような感もありました。 テレビでは肉食文化の変化は動物愛護、環境問題、食料問題が起因と言われていましたが、もっと根源的な理由があるのではないかと感じました。



何となく検索してみて、気候の変化による考察などは、ああそうかもなと思いました。 冬の厳しさや保存食としてソーセージやハムが発達したという考察があったのですが、 今となってはそのような問題は起きなくなっている。 ようするに科学技術の進歩によって、食文化も少なくとも影響を受けているとも考えられる。 イスラム文化の流入とも言われていて、これも納得感はある。 この2つによるマインドの変化は大きそうな気がする。


日本は今後かなりの多国籍国家になりそうな気もしているのですが、 アジア圏の流入が一番多いだろうとは言え、イスラム圏の方も相当量の流入があると思います。 となると宗教の取り扱いってかなり重要になってくると思う。 ドイツのようにキリスト教な国にイスラム教が流入すると、まあ相性は悪そうではある。 一方、日本は八百万の神という最強理論があるので、私にはどうなるかあまり予測が付かないです。 八百万の神な国に対して宗教理論をぶつけても、そういう神様も居るよねという解釈になる利点がある。 それでも影響ゼロは無理でしょうね。何らかの変化は起きるでしょう。

ところでドイツは人口が増えている国なんですが、人口の20%が移民とも言われているし、急速に移民の数が増えている。 そして人口の16.5%が貧困とも言われていて、色々感じるところはある。 特にちょっと気になるのが人口の中身で、きちんと調べた事はないけど、純粋なドイツ人人口の減少は移民を無視すると日本と大差ない可能性もあると思ってる。 例えばこのグラフを見るとパッと見でも移民によって平均50万人/年の人口増があり年齢を押し下げているように見えるのですが、これは全体の人口増加よりたいてい大きな量ですから、正直移民がなければ日本の人口減少の状況とそこまで変わらないようにも思えます。 ちなみに日本では人口の11.5%が移民で、貧困率は15.6%です。

何にしても気候や人口が何らかの臨界点を超えると、 精肉というメジャーな分野でさえクリティカルな変化が起きるという、良い例と思いました。 どのような形かはわかりませんが、日本の食文化にもそのうち変化があるのかも。 ご飯を食べる人の減少などが既にそうなのかも知れませんけど。 ドイツは移民や社会構造から見ると非常に参考になる国ですから、色々見ておきたいなと思いました。

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