ストーリー重視の長編 RPG は、あまりやらなくなってしまっていますが、やはり長編であればあるほど、心に残るものをやりたい。
最近たまたま Twitter で見つけた、宗教戦争と哲学をテーマにした中世欧風ダークファンタジー Argus は、ストーリー重視の RPG として「深さ」のある、とても良い作品でした。
宗教戦争に巻き込まれた一介の騎士キアラが、王子カレルのもとで宗教戦争に終止符を打つまでの物語です。
プレイ時間は 16~17時間ほどです。
序盤では王子カレルの師デヴィッドを軍師とするための探索、そして戦争に勝つための「不思議な力」を手に入れる事から話が始まります (下)。
この序中盤の宗教戦争も面白いですが、最終盤で戦争の真相に近付くにつれ、とても深みのある物語になってきます。
序盤からずっと謎の多かった「不思議な力」に対して、他の作品では見られないような鋭い切込みをしている。
正直ここまで深い話にもってくのは読めなかった。
最終盤の 4-5 時間くらいの物語が特に面白くて「これ完全にネフェイストな物語じゃん!」と思いながらプレイしていました。
あまり深くは語れませんが…かなり深いです。
市販のゲームでは絶対に味わえない深いストーリーで、やはりフリゲはいいものだと感じさせられます。
最近、難易度が選べるようになったらしいのですが、最初は難易度を下げずにもプレイしてみました。
ただ「難易度: 普通」は敵の一撃一撃が重くて、相当キツかった。ファミコン難度に耐性がある人も苦しむかも。
「難易度: 簡単」にするとサクサクプレイの難易度になります。
長編ものはやや低難易度のほうが安定するのかも知れません。
私は「難易度: 簡単」にしてから非常に楽しめました。
難易度の話は置いておくとして、その他の部分は凄く良い。
ロマサガっぽいマップ移動システム (左下) で雰囲気がありますし、顔グラもカッコいい (右下)。
かなり力の入った作品なことは間違いないです。
戦闘システムや探索マップはシンプルですが、敵キャラや BGM などはほとんどすべて自作のようで、力が入っています (左下)。
そして自らに向けられる「まなざし」から力を得る「エンゲージ」という面白いシステムを用意しています (右下)。
このエンゲージの仕組みもストーリーに深く関わってきて、凄く深くまで考えて作られている。
深みのあるストーリーの RPG をやりたい人は、プレイしてみて欲しい作品です。
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