2020年8月1日土曜日

フリゲ紹介: SHATIKU QUEST 2

SHATIKU QUEST 2 は、悪名高き天下のブラック企業「幸福カンパニー」の強制労働施設から脱走した主人公が、完全な「退社」をするまでの物語。 ネタっぽいタイトルですが、本編のクリアまで6〜9時間くらい、そしてやりこみ要素もあり、作り込みも凄いです。



幸福カンパニーから脱走した主人公が、魔法学園の女生徒2人と出会い、脱走に成功するところから物語は始まります。 順風満帆の生活が待っていると思った主人公ですが、どこまで行っても幸福カンパニーから逃げ切れていないことがわかり、打倒カンパニーを目指します。 …現実の大企業なんかも完全な退社をしようとすると、意外と難しいんですよね。 退社したつもりでも企業のサービスを使わないと生きていけなかったりします。あるある。



シンプルな探索ビューとサクサクのサイドビュー戦闘が印象的でした (左下)。 探索は色々なところにガイドが付いていてわかりやすいです。 らんだむダンジョンのように宝箱や戦闘後ドロップでネタっぽい武器防具が手に入り、クスッときます。 序盤から最終盤まで使えるような武器防具が手に入ることもあり、結構大盤振る舞いです。 他にも、ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~ っぽい要素もあったり、他の名作の良いところを組み合わせた一作になっています。

戦闘の比重が結構大きめの作品ですが、サクサクで、バランスがとても良く、楽しめました。 雑魚戦 (右下) はほぼワンパンですが、ボス戦や FOE 戦は中盤くらいから、結構歯ごたえがあります。 終盤はかなりギリギリの戦いになり、白熱しました。



最近は戦闘バランスが上手いし、戦闘が凄く面白い作品がたくさん出てきている (たとえば ロストヘブンツキノヒトイリスのゲーム) ので、SHATIKU QUEST 2 が面白かった理由を考察してみます。

まずは転職しやすい転職システムを用意したのが、特徴的だと思います。 転職システムでキャラごとの性能がガラッと変えられるので、ボスの特性に合わせて試行錯誤が楽しいです。 またキャラが最大8人とほどよく多く、戦闘に全員参加できるので、戦いの幅が広がって面白いです。 どの作品にも言えるのは、キャラごとのスキルがうまく分かれていて (左下)、状態異常をうまく使っていることです。 SHATIKU QUEST 2 では敵の耐性パズルが見えるので、方針を立てやすいのが良いですね (右下)。 昔の RPG は状態異常探しが大変だったけど、(攻略 HP なくても) 長く楽しめる作品にもなる。 方針を立ててもボスは第二形態くらいになってくるとまた一味違うので、白熱するという作りが面白かった。



小刻みにボス戦があるのも、面白さの要因ではないかと思います。 ライトなストーリーを楽しみつつ、白熱したボス戦を楽しむのに良い作品です。

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