MIDI Player/Synthesizer ライブラリ Midy の実装がだいぶ進んできて、
GM2 の再生も安定してできるようになってきました。
まだ細かい実装不足やバグ、再生負荷の課題はあると思うのですが、そろそろ実用段階に入ってきています。
そこでバグ潰しも兼ねて、GM2 の機能をすべて使える MIDI Mixer アプリ Humidy を作ってみました。
GM2 は仕様がかなり大きいので、機能をすべて使ったアプリとか見たことないんですが、実際のところどうなんでしょう。
ちなみにすべての機能を本気で使おうとすると UI が複雑になり過ぎるので省略している箇所はありますが、ライブラリからはもちろんすべて使えます。
なるべくシンプルに作ったつもりですが、複雑な機能は簡単な UI にはしにくいので、
普段は表示しないように押し込み、設定項目も無理やり減らしています。
名前は Timidity++ のもとになった英単語で timidity があって、
同じように midi が出現するもう一つの英単語として humidity があるので、
humidity と Midy をもじって Humidy としました。
Midy は自分に合わせて作っているので作りやすいのは当たり前とはいえ、
かなり短いコードで音楽ミキサーアプリを作ることができました。なかなかいい感じ。
動的サウンドフォント、動的 fetch プログラムチェンジ、GM2 なども動くようになったので、いよいよライブラリとしても完成度が高まってきました。
もう少し高速化したらすべての MIDI ライブラリは Midy に移行できそう。
速度も激ヤバ MIDI 以外なら問題になることはないので、もう実用レベルと思います。
激ヤバ MIDI は瞬間的なイベント数の負荷がブラウザの限界に達して死ぬので、イベント数を減らす処理をこれから入れていきます。
MIDI はサウンドフォント周りをもっと設定できたら面白そうなので、
もう少し色々改良したいなと思っています。個人的に気になるのはリバーブです。
MIDI はサウンドフォントで Reverb Effects Send を決め打ちしますが、
そこで決め打ちすると楽器によってはリバーブ効果がわからなくなります。
現実のリバーブは Reverb Effects Send のように楽器によって効果が決まるのではなく、
周波数に応じてリバーブの効果が変わる (低音ほど消える) はずなので、
音響理論で考えると微妙な気もして、設定できたほうが嬉しい機会もあると思いました。
開発者以外でこれに悩む人はいるのかという疑問はありますが、
MIDI プレイヤーをゼロから実装していると、こういう細かいところが気になってきます。
バグ潰しのために、さらに何種類かアプリを作ってみる予定です。

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