2017年9月20日水曜日

ターミナルで動くエディタmicroに期待しつつvimと比較

ターミナルで動くエディタとしてはvimやemacsが有名ですが、 GitHubを覗いていたらmicroというエディタが人気になっていました。 結構前からあったみたいですが凄いかも。格好良いし。



特徴をざっくり列挙すると、
  • 非常に軽快な動作
  • ターミナルで動くのにマウスが使える (凄い!)
  • Windowsっぽいキーバインド
  • 画面分割やタブ操作 (Ctrl-T) は標準装備
  • プラグインシステムは標準装備
  • Go言語で作られているのでクロスプラットフォーム動作
  • Luaでプラグインが書ける (VimScriptより高速動作するはず)
  • vimっぽいコマンド操作がある程度は可能 (Ctrl-E)
  • 最近のエディタらしくシンタックスハイライトもカラースキームも豊富

コードを綺麗にしながらクロスプラットフォームを実現し、Luaで高速なプラグインを書くという目標は、 neovimでも聞いた事があるような…と思ったのは私だけでしょうか。

軽く使ってみたのですが、Windowsのキーバインドで利用しやすいvimという印象でした。 vimのようなモードが使えて日本語入力も簡単となれば、常用してみたくなります。 ただカスタマイズを重ねたvimと比較すると、まだまだmicroには以下のような課題がありそう。
  • ファイルの先頭/末尾への移動が面倒 (gg / Gに対応するものがない?)
  • Ctrl-Fの検索でヒットしたものを一括カラーリングできない
  • タブとかコマンド補完の表示がやや見辛い
  • 自動補完はまだできない
  • 矩形選択できない
  • 割当できないキーバインドがある
  • 全角スペース、半角スペース、タブの表示の区別ができない?
  • microで検索するとMicrosoftに邪魔されてかなり辛い

現状でも手軽な編集なら十分に使いやすいエディタですが、 これらが解決されれば一線級のエディタになりそう。 気付いたらどれも実装されてそうな勢いがあるので、注目したいエディタです。

Minimal User CSS & JavaScript なChrome拡張を作った

最近、マルウェア化するソフトウェアが増えてきています。 特にGoogle Chromeの拡張機能の自動アップデートは危険で、 自動アップデートの停止が難しい上、管理も面倒、マルウェア判定も難しい。

私は拡張機能自体ほとんど使ってませんが、 前の投稿で説明した拡張を使ってユーザCSS、ユーザスクリプトを管理する行為を行っていました。 しかしこれもかなり危険に思ってきました。 (1)どう頑張っても拡張がすべてのページに対してアクセス権を持ってしまう事や、 (2)ユーザスクリプトでのマルウェア報告が増加しているためです。

例を挙げると最近では以下のような被害があります。 また実際に悪意のあるChrome拡張がどのくらい危険かという事は Chrome拡張の権限でどこまで(悪いことを)できるのか?とその対策【デモあり】 - Qiita によくまとまっているので興味のある方は参照してみてください。

このような経緯もあり、最小限の機能ですべてのページに適用するユーザCSS、ユーザスクリプトを自作してみる事にしました。 自作ならセキュリティ上まったく問題ない。

まず以下のファイル構成を作ります。
usercssjs/
  manifest.json
  user.css
  user.js
manifest.jsonを以下のように編集します。
本当はどのタイミングでChrome拡張を起動するかなどの細かい話もあるのですが、話が長くなるだけなので割愛。興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
{
  "name": "Minimal User CSS & JavaScript",
  "version": "0.0.1",
  "manifest_version": 2,
  "description": "Minimal User CSS & JavaScript",
  "content_scripts": [
    {
      "matches": ["<all_urls>"],
      "css": ["user.css"],
      "js": ["user.js"]
    }
  ]
}
user.css、user.jsにはすべてのページに設定したい内容を記述します。
私は以下のように設定してみました。まずuser.css。!importantを設定しないと駄目みたいです。
a:visited {
  color:red !important;
}
次にuser.js。例として右クリック禁止を無効化してみました。
// Enable Right Click
document.addEventListener('contextmenu', event => event.stopImmediatePropagation(), true);



あとはこの拡張を読み込むだけです。chrome://extensions にアクセスし、上部に表示されている「デベロッパーモード」をONにします。 そして「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む...」を押して、usercssjsディレクトリを選択すれば完了です。 普通の拡張のようにパッケージ化していないので、user.css, user.jsを編集後に設定をリロードする事ができます。結構便利。

これにてセキュリティ向上は完了です。

2017年9月17日日曜日

Chrome拡張のUser JavaScript and CSSで訪問済みページを見やすく

長時間ネットで検索していると、一度見たページを明確にしながらブラウジングしたい事がよくあります。 なぜかというと、訪問済みページの表示はサイトによって見やすさがマチマチで、何度も同じページを見てしまう事があるからです。 どんなページでも見やすいCSSを適用したい。

こんな時はユーザCSSを編集して一度訪問したページのCSSを変えてしまえば良いです。 やはりChrome拡張を使うのが楽で、Stylish が有名な拡張なのですが、 User JavaScript and CSS というChrome拡張が登場している事に気付きました。 こちらがおすすめ。



User JavaScript and CSSが良いところは、ユーザスクリプトの設定も同時にでき、Stylishの半分くらいのメモリで動作するところです。 Stylishではユーザスクリプトの設定はできないし、ユーザスクリプト拡張として有名なTampermonkeyと併用して使うと、結構なメモリを食ってしまいます。 省メモリで動作させたい私の利用用途には、ぴったりの拡張でした。


さてすべてのサイトの訪問済みリンクの色を見やすくしてみましょう。これは画面上の適用URLを「*」にして、画像右のCSSエディタに以下を入力して保存すれば実現できます。
a:visited {
  color:red;
}

この設定をするとすべてのページが以下のような表示 (変更前→変更後) になります。 もちろん一部のページにだけ適用するような事もできますが、私はこれで満足しています。



本当はJavaScriptを使って親要素を編集したりしてみたかったのですが、:visited属性はセキュリティ上、色を変えるくらいしか変更できないようなので、これで諦めました。 まあ、たったこれだけの設定でも結構使いやすくなったので良しとします。見にくい時はすぐにOFFにできるのも良いところ。

追記:最近はセキュリティを意識してChrome拡張を自作しました

2017年9月15日金曜日

フリーゲームを探すのに便利なサイトまとめ

フリーゲーム(フリゲ)を探すためのまとめページは色々あるのですが、どれも微妙に不満があったので、私が実際に使っているページをまとめてみました。 商業的なものではなく、同人的なフリーゲームのまとめです。

王道的なサイト

とりあえずここを見ておけば王道ものは見つかる。 ただここだけを見ていると見逃しが多くなるので、他のサイトも見たほうが良いです。

レビューサイト

見逃しを探すのに参考にしているサイト。たくさん投稿してくれているところは購読したくなりますね。

その他色々

目新しいものを探す時には以下のリストなどを参考にしています。 普段は ふりーむ!の更新ゲームのページ や、VIP系などをよく見ています。

更新が止まっているものの参考になるサイト

更新が止まっているサイトも是非見て欲しいです。 特に フリーゲームで面白いページ まとめページ跡地 は必ず一度は見て欲しいサイト。忘れられた名作がたくさん見つかるはずです。 VIPRPG過去作品代理保管庫 もぜひ見て欲しいかな。
少し昔話になりますが、フリゲ界って2005年くらいまでは フリーゲームで面白いページ まとめページ跡地 が王道サイトだったと思うんですよね。 更新が徐々に止まってきた2005年くらいから、フリゲ20XX あなたが選ぶ今年のベストフリーゲームウディコン ができる2009年までの4年間は闇の時代で、この辺の時期のフリゲは探すのも大変だったし、かなり見落とされてると思います。



ここまでは個人的によく見ているサイト。以下は気分転換で見たりしているサイトです。


海外

以下は有名サイトだと思いますが、私は極稀に見る程度です。

その他のサイト


プログラミング言語ごとのゲームサイト

プログラミング言語で探す事は滅多にないですが、面白いゲームが見つかる時も。特にHSP。 子供用プログラミングの定番になった Scratch の一覧は、種類も非常に豊富なので新しくゲームを作る上での参考にもなります。

Flashのゲーム

私はそれほどプレイしていませんがFlashゲームは根強い人気があります。

HTML5/JavaScriptのゲーム

最近はHTML5/JavaScriptでプレイできるゲームも増えてきました。 企業が HTML ゲーム総合サイトを作ることも増えました。オセロとかさめがめとか。 例えば以下ですが、これだけ増えるとありきたりなゲームは埋め尽くされてお腹いっぱいな感じ。 独創性のほうが大切になりそうかな?

この他にもあまり有名でないものを紹介してくれているブログや小規模コンテストはたまに見ていますが、 以上を見ておけばフリゲはだいたい網羅できると思います。 海外ゲームは詳しくないのであまりまとめませんでしたが、ここ が詳しそう。

フリゲ紹介: メイジの転生録

メイジの転生録は、フリゲ2016で2位だったのに、見た目が尖り過ぎていてなぜかプレイしていなかった作品。 なんで当時はプレイしなかったんだろう…と思うくらいの名作でした。



一本道のシンプルなRPGながら、これほど面白いと思わされたRPGも珍しい。 まさに中二病を極めた作品で、このゲームならではの口調が目立ちます (下)。 「デリートるってなんだよwww」「CLOSS FAIT BATTLEってなんだよwww」と最初は思いました。 しかし気付くとこの作品特有の中二病に病みつきになるはずです。とにかく面白い!



プレイするほどクオリティにも驚かされます。 作品自体も面白いし、音楽も良い。BGMはいくつか保存してしまったくらい。 次回作にも非常に期待しているシリーズです。

2017年9月13日水曜日

フリゲ紹介: LEVEL 9

LEVEL 9はワンパンで敵を倒せるシミュレーションRPGっぽいRPG。

2014年の作品ながら最近までまったく知らなかったのですが、ふりーむで一瞬だけダウンロードランキング上位に入っていた(確か)ので、目に止まりました。 OP画面 (下) を見て、これは面白いはずと思ってプレイしてみたところ、やはり面白かった。



LEVEL 9は主人公をシミュレーションRPGのように操り、敵を薙ぎ倒していくゲームです (下)。 ワンパン(もしくはツーパンくらい)で敵を倒せる他、様々な必殺技も使えて爽快感があります。 サクサクプレイできて、短編ながらストーリーも綺麗に完結していたので、印象の良かったゲームです。



最近はダラダラとした長編RPGより、短編でも爽快感のあるゲームが好きになってきています。 そのニーズにまさにマッチした作品でした。

フリゲ紹介: フリーランスRPG -Vida-

フリーランスRPG -Vida-は結構昔の作品で、公式HPはあるものの長い間ダウンロードできずプレイできていなかった作品です。 気付いたらフリゲ補完スレで魔改造版がアップロードされていたので、やっとプレイできました。 ダウンロード先は貼って良いのかわからないので、検索してみてください。

ちなみにネットを彷徨っていたら無印版も見つけたのですが、戦闘速度が遅めなので、最近の人には圧倒的に魔改造版がおすすめです。


この作品は…凄く面白かった!
-Vida-のような探索RPGは、Nepheshelイストワール魔王物語物語Ruina 廃都の物語シルフェイド幻想譚イニシエダンジョン、 その他にも様々な名作があり、それらのクオリティに近付く事も相当難しいのですが、 間違いなく上位に食い込む面白さの作品だったと思います。

-Vida-はNepheshelの影響を非常に強く受けており、自由度が大きく、 隠し通路などを見つけて強い装備を整えていくスタイルの探索RPGです。 マップも綺麗 (右) でサクサク探索でき、探索RPGが好きな人はかなり楽しめると思います。



随所に面白いシステムが採用されており、戦闘もなかなか面白い。 敵と味方のターンがA-Fで表示されているのですが (右)、このタイミングを見て攻守を切り替えたり、 敵の攻撃を掻き消したり、ターンを遅らせたり、他のRPGでは味わえない戦略性があります。



このゲームの一番凄いところは、ボスは全身全霊で殺しに来る事です。 状態異常攻撃は当たり前。猛毒攻撃には慈悲がある訳もなく、すぐに回復しないと死にます。 中盤以降のボスは当たり前のようにハメ技を使ってきます。 レベルを上げようとも攻撃を防がない事には全滅必死の攻撃も多数。 こんなにえげつないボス戦は初めて見ました。 対策をしっかり立てないと何もできずに一瞬で全滅するでしょう。 まあ攻略法に気付くと意外とスムーズに倒せるんですけどね。そこが良い。

随所で尖りまくっている作品ですが、難易度が高いからこその面白さがあります。 ボス戦以外はサクサク進めるのでストレスもないんですよね。 私はかなりハマり、一気にクリアしてしまいました。 クリア後にはEXモードという、いわゆるハードモードもあり、こちらもなかなか面白い。

久々に探索RPGの面白さを堪能できた作品でした。

2017年9月12日火曜日

フリゲ紹介: 邪策の枷

第9回ウディコンのランキングが出たのでいくつかプレイしてみました。 全部プレイするのは大変なので、ランキング上位20位までプレイ。

多少苦手なものはありましたが、だいたいランキング順に面白かったです。 総合ランキング上位の 夏雲の島の宝船ひとりぼっちの竜の神話箱の中のバーディは安定して面白かった。

上記3つは万人受けしそうで実際面白いですが、私のおすすめは 邪策の枷。リズム&パズル戦闘RPGとのこと。 ランキングではやや下位に位置していますが、これはかなり面白いと思いました。 斬新さを考えると一番良かったかも知れません。


戦闘面が面白く、相手のアクション攻撃を扇子で防ぎ(左下)、パワーを溜めて反撃というシステム。 反撃時はパズドラみたいなパズルを使います (右下)。 パズルで星座を作る事で様々な魔法が発動するようになっています。 戦闘システムを工夫するのはゲームの面白さを出すためには重要と思いますが、 アクション要素を取り込んだ作品は好きです。 パズルは苦手なので私は反撃にネックがありましたが、良くできているなあと思った作品でした。

今後もたまにプレイ日記を書いていくつもりです。 あっさりとした感想が多いと思うので、最近プレイしたゲームの中で面白かったものに留める予定です。