2018年11月26日月曜日

フリゲ紹介: 戦姫千騎戦記

戦姫千騎戦記はリアルタイムストラテジー風?アクション (作者様紹介)。 主人公のいるヴァーレントゥーガみたいなゲームだと言うとわかりやすいでしょうか。 エスティールの封印の主人公プレイとかも近いかな。



帝国に王国を支配された姫君が、打倒帝国を決意して立ち上がるところから物語は始まります (左下)。 スタート時点では風前の灯火ですが (右下)、領土を徐々に広げていき、最終的に帝国を倒す事を目指します。



ヴァーレントゥーガなどではターン制でユニットを雇用しますが、戦姫千騎戦記ではリアルタイムにユニットを雇用できるのが特徴です。 Aキーで歩兵、Sキーで騎兵といった要領で、キー1つで雇用する事ができるようになっている (左下)。 わちゃわちゃ~とユニットが増えて、なかなか面白いです (右下)。
リアルタイムに資源を確保する事ができるようにもなっていて、 資源をうまく管理しないとクリアが難しいステージも多い。 資源とユニットの2つの調整が面白さにうまく繋がっているゲームだなあと思いました。



リアルタイムで資源管理するゲームは久々に遊んだ気がします。 プレイしていて、STAR BARON というFlashゲームに昔ハマっていた事を、なぜか思い出しました。 リアルタイムの資源管理って面白いですよね。

フリゲ紹介: ガンヴァルケン

ガンヴァルケンは、またたび屋敷さんの投稿で知った作品。重装騎兵ヴァルケンのファンゲーム作品とのことで、全方位アクションに分類されるのかな。



私は重装騎兵ヴァルケンの事も知らなかったのですが、こんな凄い作品が眠っていたんだなあと驚かされました。 しかし凄いクオリティの作品ですねえ。ドットは身を見張るものがある (下)。 SFC世代のロボットアクションゲームらしく難易度は高めの作品と思います。 ロボットらしい重厚な動きをするステージもあれば、シューティングゲームのような軽快な動きのステージもあり、面白い作品になっている。




最初はヴァルケンとナックルの2つだけを装備している自機「GUNVALKEN」を操作していくのですが (左下)、 アイテムを集めると武器の種類が増えたりパワーアップできる仕組みがあるため (右下)、 ただステージをクリアすれば良いという作品にはなっていないように思います。 自機を強化しながら進めないと、結構早い段階でキツくなってくるんじゃないかな。



難易度が高めになっている要因の一つは射角調整が必要な事でしょうね。 移動しながらのショットは思い通りの方向には打てないので、射角調整しながらショットを打たないといけないのですが、 慣れないとそのへんの操作は結構難しい。 私はキーボードで操作していましたが、コントローラを使ってがっつりプレイしたほうが楽かも。


あとこのゲームが凄いのは自機の種類の多さですね。 なんと30種類もある。ヴァルケン愛を感じますね…。 下図は「DOMCOM」と「BLACK」でプレイしてみた時の画像ですが、機体の種類によって難易度がガラッと変わります。



私にはクリアが厳しそうな難易度の作品だったのですが、 全7ステージを途中面からもプレイできるので到達できないステージも雰囲気が楽しめて良かったです。

Yahoo! ジオシティーズのサービス終了でダウンロードできなくなってしまうかも知れませんが、忘れ去られるのはあまりにももったいない作品だと思います。

2018年11月25日日曜日

独自Web検索エンジンまとめ

検索エンジンにも気になるニュースが出てきました。 まだ政府レベルの話のようですが、第三のWeb検索エンジンに陽の目が当たる機運が高まってきているようにも思ったので、久々に様々なWeb検索エンジンを探し、まとめてみました。 ニュースで紹介されていた Qwant も思った通りの検索結果が高速に表示され、なかなか良い感じです。



メジャーなWeb検索エンジンは StatCounter でシェアも詳しく調べられ、 以下のサービスがよく知られています。GooYahoo! のようにバックエンドで他社のWeb検索エンジンを利用しているサービスを除外すると、さほど種類は多くないです。
上記のシェア調査ではヒットしないマイナーなWeb検索エンジンは手作業で調べるしかないですが、 軽く調べて見たところ以下が見つかりました。 ググれば山程見つかるので列挙に留めます。 こちらの中には独自Web検索エンジンではないものもあるかも。 マイナーになるとクロールの量や頻度、他言語対応度が落ちているものが多いですね。 検索エンジンを探すのにもGoogleを使っている訳で、Googleはやはり信頼性があります。 土俵に立つためにはある程度は資金量も必要になってくる。
Yippy は検索結果が充実しているし使いやすく、この中では一番良いかなあ。 2019/01/29: 気付いたらEcosiaも爆速になり検索結果も充実していた。やる気が出てきたのかも?
WolframAlpha は普段の検索にはあまり使えませんが、有名だと思うので一応入れておきました。 Fooooo は動画検索からスタートした日本の検索エンジンですが、独自Web検索かはわかりません。 利用者の4割が海外向けとの事で、伸びているのかも。


世界的にはGoogleが90%以上のシェアを誇っているのは多くの人が知っている事だと思いますが、 仮にEUが中国のようなシェア構成になれば、Googleにとってもさすがに痛いはず。 あとはインドやアフリカ、アジア次第かと思うのですが、そのへんの国々は今のところGoogle頼り。 ただインドはケータイ端末も作ってるおかげで独自Web検索エンジンを作るのは簡単そうだし、Googleも絶対的強者ではないかなとも思う。

検索エンジンが再び戦国時代になると、面白い時代になりそうですね。

2018年11月13日火曜日

dpkgやapt-getで依存関係のエラーが出た時の対処法

wineで久々に依存関係でハマりました。 わかりやすい事例だったのでdpkgやapt-get関連でエラーが出た時の対処法をまとめてみます。

まず以下のようなエラーが出ている状況を想定します。実際に出て困った訳ですけど。
$ sudo apt-get install wine-stable
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
wine-stable はすでに最新バージョン (3.0-1ubuntu1) です。
これらを直すためには 'apt --fix-broken install' を実行する必要があるかもしれません。
以下のパッケージには満たせない依存関係があります:
 wine32:i386 : 依存: libwine:i386 (= 3.0-1ubuntu1) しかし、インストールされようとしていません
 wine64 : 依存: libwine (= 3.0-1ubuntu1) しかし、インストールされようとしていません
E: 未解決の依存関係です。'apt --fix-broken install' を実行してみてください (または解法を明示してください)。

エラーが出たら最初は説明通りに以下のコマンドを打ってみましょう。
$ sudo apt --fix-broken install
長いので省略
:
処理中にエラーが発生しました:
 /var/cache/apt/archives/libwine_3.0-1ubuntu1_amd64.deb
 /var/cache/apt/archives/libwine_3.0-1ubuntu1_i386.deb
 /var/cache/apt/archives/fonts-wine_3.0-1ubuntu1_all.deb
E: Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1)

たいていは上記のコマンドで解決するのですが、今回は解決しませんでした。 そういう時は以下のコマンドで問題を探ると良いです。wine* の3つが設定不足で悪さをしているらしい。
$ sudo dpkg --audit
以下のパッケージは展開されましたが、まだ設定されていません。
これらのパッケージが正常に動作するためには、dpkg --configure か
dselect の設定 (configure) メニューオプションを使って設定を完了
させなければなりません:
 wine-stable          Windows API implementation - standard suite
 wine32:i386          Windows API implementation - 32-bit binary loader
 wine64               Windows API implementation - 64-bit binary loader

以下のパッケージはトリガされましたが、トリガ処理はまだ完了していません。
トリガ処理は dselect または dpkg --configure --pending (あるいは dpkg
--triggers-only) の利用で要求できます。
 hicolor-icon-theme   default fallback theme for FreeDesktop.org icon themes
 libc-bin             GNU C Library: Binaries
 man-db               on-line manual pager

説明に従って dpkg --configure を実行して設定を試みてみましょう。
$ sudo dpkg --configure -a
dpkg: 依存関係の問題により wine32:i386 の設定ができません:
 wine32:i386 は以下に依存 (depends) します: libwine (= 3.0-1ubuntu1) ...しかし:
  パッケージ libwine:i386 はまだインストールされていません。

dpkg: パッケージ wine32:i386 の処理中にエラーが発生しました (--configure):
 依存関係の問題 - 設定を見送ります
libc-bin (2.27-3ubuntu1) のトリガを処理しています ...
dpkg: 依存関係の問題により wine64 の設定ができません:
 wine64 は以下に依存 (depends) します: libwine (= 3.0-1ubuntu1) ...しかし:
  パッケージ libwine:amd64 はまだインストールされていません。

dpkg: パッケージ wine64 の処理中にエラーが発生しました (--configure):
 依存関係の問題 - 設定を見送ります
man-db (2.8.3-2ubuntu0.1) のトリガを処理しています ...
hicolor-icon-theme (0.17-2) のトリガを処理しています ...
dpkg: 依存関係の問題により wine-stable の設定ができません:
 wine-stable は以下に依存 (depends) します: wine64 (>= 3.0-1ubuntu1) | wine32 (>= 3.0-1ubuntu1) ...しかし:
  パッケージ wine64 はまだ設定されていません。
  パッケージ wine32:i386 はまだ設定されていません。
 wine-stable は以下に依存 (depends) します: wine64 (<< 3.0-1ubuntu1.1~) | wine32 (<< 3.0-1ubuntu1.1~) ...しかし:
  パッケージ wine64 はまだ設定されていません。
  パッケージ wine32:i386 はまだ設定されていません。

dpkg: パッケージ wine-stable の処理中にエラーが発生しました (--configure):
 依存関係の問題 - 設定を見送ります
処理中にエラーが発生しました:
 wine32:i386
 wine64
 wine-stable

上記のコマンドで直る時も多いのですが、今回はこれまた駄目。 このままだと apt-get upgrade もできないので、以下のコマンドで壊れているパッケージを取り除いてしまいましょう。
$ sudo dpkg --remove --force-remove-reinstreq wine32:ie86
dpkg: 警告: インストールされていない wine-i386 を削除する要求を無視します
$ sudo dpkg --remove --force-remove-reinstreq wine64
dpkg: 警告: インストールされていない wine-64 を削除する要求を無視します
$ sudo dpkg --remove --force-remove-reinstreq wine-stable
(データベースを読み込んでいます ... 現在 539892 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
wine-stable (3.0-1ubuntu1) を削除しています ...
man-db (2.8.3-2ubuntu0.1) のトリガを処理しています ...
hicolor-icon-theme (0.17-2) のトリガを処理しています ...

警告が出てるけど特に問題はないです。私の環境ではこれで依存関係のエラーは消えました。 解決に少し時間を取られたので、今後はこの手順でやっていこうと思います。

参考文献:

2018年11月11日日曜日

Linuxコマンドの改良/高速化ツールまとめ

様々なLinuxコマンドの改良/高速化ツールが普及してきたので、軽くまとめてみました。

新しい機能を登録するようなものは awesome-cli-apps (例: その1その2) とか、awesome-shell で検索したほうが良いので、 Linuxに最初から入っているような有名なコマンドを改良/高速化するものだけ。 限定したほうが見やすいと思ったので作ってみました。

改良系ツール


実際に使っているものはさほど多くないんですが、fzf, lazygit, tokei, archiver, mmv あたりは私でも使用頻度の高いツールで、便利だと感じています。


高速化ツール


grepの高速化は様々な代替ツールがありますが、特に早そうなものの紹介に留めておきました。 逆に並列ダウンローダーはどれが一番良いのかは何とも言えないところ。

2018年11月6日火曜日

軽量爆速ターミナルAlacritty

軽量爆速ターミナルとして有名なAlacrittyを使い始めました。



主な特徴は以下。
  • Rust製でGPUによる高速レンダリング
  • Linux/Macで利用できる (将来的にはWindowsも対応予定)
  • メモリ使用量も少ない

レンダリングは謳い文句通り高速だし、メモリ使用量も少ない。 これまでxfce4-terminalのメモリ使用量が36.4MBで、即座に使えるターミナルとしては最軽量と思っていたのですが、 Alacrittyはそれより少なく31.1MBでした。 今後の機能拡張でどうなるかはわかりませんが軽量なターミナルである事は間違いなさそう。
GPU高速化ターミナルは他にもいくつかあるけど、Alacrittyはalpha版とは言え完成度が突出している。 既に常用していますが特に問題らしい問題も見つからず、既に実用レベルにあるターミナルだと思う。


インストールが簡単なのも良かった。 コンパイルに時間は掛かるもののGithubに書かれている通りの3-4stepでインストールが完了した。 Ubuntuでの唯一の注意点は、apt-getで入れたRustでは古くてビルドに失敗するという点。 rustupから最新のRustとcargoをインストールする必要がある。

インストール直後からカラフルで十分使いやすいけど、細かなところでは多少使いにくいところはある。 例えばキーバインド。~/.config/alacritty/alacritty.yml に以下を追加してCtrl-C、Ctrl-Vでコピペするようにだけ設定しました。 欲を言えばもう少しマウスをデフォルトで設定して欲しい。
- { key: V, mods: Control, action: Paste }
- { key: C, mods: Control, action: Copy  }

上記のように設定はすべてYAMLで編集するので、配色の設定もそのままでは大変です。 最近のターミナルは配色を自由に選択できる事が当たり前になっているので、 何か良い方法はないかと探していたら、Base16 (紹介記事) という様々なアプリの配色を簡単に変えるツールがありました。 これを利用すると簡単に配色が変えられるので、併用をおすすめします。

2018年11月2日金曜日

様々なアプリの配色を簡単に変えるBase16プロジェクト

様々なアプリの配色を簡単に変えるBase16というプロジェクトがある事を知りました。 配色が用意されているだけで手作業でコピーするのかと思ったらそうではなく、とても便利なツールでした。

Base16のページは関連リポジトリが多く最初に何をすれば良いかわかりにくいですが、 とりあえずbase16-managerbase16-shell-previewの2つをインストールすると良いと思う。
まずbase16-managerを使うと以下ができるようになります。
base16-manager install [repository]  # アプリ毎に配色をダウンロード
base16-manager update                # 配色を一括更新
base16-manager set [colorscheme]     # 登録済みのアプリの配色を一括変更
様々なアプリの配色を一括管理できるようになるのは便利ですね。 ただ base16-manager set [colorscheme] は現状では対応しているアプリが少なく、非対応アプリはスクリプトを追記する必要があるので注意が必要です。 またこのコマンドで配色を一括変更できるとは言っても、配色の数が多過ぎて名前入力が困難だと思う。


そこでbase16-shell-previewを利用します。 base16-shell-previewを使うと配色をプレビューしながら、その変更を適用できます (下図)。



base16-shell-previewのインストールに関して念のため補足しておくと、内部でbase16-shellの設定ファイルを内部で使っているので、以下のコマンドで先にインストールする必要があります。
base16-manager install chriskempson/base16-shell


base16-shell-previewでvimとターミナルの設定を一度に同じ配色に変更できると、 以前書いたvimの配色自動変更も捗りそうなどと私は思ったのですが、そこまで単純ではなかった。 vimはみんなが頑張って書いたくれた配色のほうがずっと見やすいので、Base16の配色だとちょっと物足りない感じがする。 なので私は今のところvimのカラースキームにはBase16は使ってません。

しかしターミナルの配色はどれも綺麗で使いやすいです。 ターミナルの配色変更には有用なツールなので、そちら方面では今後も使っていきたいです。

2018年11月1日木曜日

ついにTPPが発効決定

TPPは日本が推進していた経済連携協定ですが、2018-12-30についに発効されるそうです。 RCEPより先に結果を出したのは、昨今の情勢の中、大きな話だと思います。 既に日本、メキシコ、シンガポール、ニュージーランド、カナダは国内手続きを終えており、ベトナム、ペルー、チリ、ブルネイ、マレーシアが11月中旬までに議会の承認を終える見通しになっているようです。

タイフィリピンインドネシア台湾コロンビアイギリスといった国も貿易戦争を境目に参加表明をしており、 今は11カ国の参加ですが将来的にはもっと増えるかも知れません。 米国がTPPから脱退し、中国と貿易戦争をし始めた事によって、 自由貿易を求める各国の利害が一致し、むしろ存在価値が高まったとも思えます。


ところでTPPのような連携協定/組織は、アジア圏にASEAN、APEC、RCEPなどがあるのですが、 参加国の違い以外で一体何が違うのでしょうか。大まかには以下になると思ってます。
  • TPP: 日本主導、自由貿易協定
  • RCEP: 中国主導、自由貿易協定
  • ASEAN: ゆるい協力関係
  • APEC: ゆるい協力組織


TPPとRCEPはどちらも自由貿易協定でよく似た話だったので、 中国に先んじる事ができたのは大きいのではないでしょうか。

ではTPPとRCEPの主導国以外のもっと詳細な部分での違いは何でしょう。 私は専門家ではないので国際貿易投資研究所の記事を参照したのですが、 TPPには政府調達=公共事業の入札の自由化や、環境問題や労働問題に対する取り決めが含まれている一方、RCEPにはそれがないという違いがあるようです。 他にも知財の扱いには結構な差がありそうなのですが、あまり正確にはわかってないです。 ただ「TPP 知財戦争の始まり」という本もありますし、模倣品被害に合いやすい日本では重要な事かも知れません。同日に無印良品が中国でパクられ賠償金まで取られるというニュースがありましたが、こういう事が減るのではないでしょうか。 他にも気付いたら追記していきたいと思います。


公共事業にも一定の競争力が働くのは、面白い条約かも知れません。 労働に関しては、日本人に取ってみれば差別撤廃の採用・維持などは当然考慮する必要があるし、 それを主張される側になる事は認識しないといけなそうです。

TPPの発効が決定した事によって、日本は自由貿易国である事を再認識させられましたが、 自由化に伴って私は移民を含めた労働面での自由化が進む気がしました。 既に働き方改革や移民政策が進められていますが、 今後はますますその変化にも耐えられる事業をする必要があると思う。